「PowerPointのスライドにPC操作のデモ動画を入れたい」「ソフトウェアの使い方を説明するプレゼンで、実際の操作画面を録画してそのまま貼り付けたい」「MOS PowerPoint試験でスクリーン録画の問題が出たら対応できるか不安」——こうした悩みを解決するのが、PowerPointに標準搭載されたスクリーン録画機能です。
スクリーン録画は[挿入]タブの[メディア]グループから起動でき、録画した動画をそのままスライドに埋め込めます。外部の録画ツールを用意する必要がなく、トリミング・音量調整・自動再生といった編集もPowerPoint内で完結します。本記事では、スクリーン録画の基本手順から録画クリップの編集・保存・MOS試験対策まで2026年最新情報で徹底解説します。
「スライドに操作画面を取り込む方法を知りたい」「録画後の動画をトリミングして必要な部分だけ残したい」「MOS試験でメディア挿入操作を確実に得点したい」という方は、ぜひ最後までお読みください。
PowerPointのスクリーン録画機能とは
スクリーン録画はPowerPoint 365に標準搭載された機能で、PC画面上の任意の領域を動画として録画し、スライドに直接埋め込めます。録音も同時に行えるため、操作解説の音声ナレーションも一発で収録できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 機能の場所 | [挿入]タブ→[メディア]グループ→[スクリーン録画] |
| 録画対象 | デスクトップ上の任意の矩形領域(範囲を自由に指定) |
| 音声録音 | マイク音声の録音ON/OFF切り替え可能 |
| ポインター録画 | マウスポインターの表示/非表示を選択可能 |
| 出力形式 | スライドにビデオとして埋め込み(mp4相当) |
| 後処理 | トリミング・音量・再生設定をPowerPoint内で編集可能 |
スクリーン録画で作成した動画は通常の埋め込みビデオと同じオブジェクトとして扱われるため、サイズ変更・移動・枠スタイルの適用もそのまま行えます。
スクリーン録画の前に確認する準備事項
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| マイク接続 | 音声ナレーションを収録する場合はマイクをPCに接続しておく |
| Windowsオーディオ設定 | マイクが既定の録音デバイスになっているか[設定]→[サウンド]で確認する |
| 録画対象の画面整理 | 不要なウィンドウ・通知・個人情報が映り込まないよう整理する |
| 通知の無効化 | [集中モード]または[通知とアクション]で録画中の通知ポップアップを抑制する |
| デュアルモニター | 複数画面のうち録画したい画面をあらかじめ最前面に配置しておく |
スクリーン録画の基本手順
スクリーン録画は5つのステップで完了します。録画中はPowerPointのウィンドウが自動的に最小化されるため、画面全体や他のアプリケーションをスムーズに録画できます。
Step 1:スクリーン録画を起動する
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| ① | 録画クリップを挿入したいスライドを選択する |
| ② | [挿入]タブをクリックする |
| ③ | [メディア]グループの[スクリーン録画]ボタンをクリックする |
| ④ | PowerPointが最小化され、画面上部にコントロールバーが表示される |
Step 2:録画範囲を選択する
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| ① | コントロールバーの[領域の選択]ボタンをクリックするか、ショートカットキー「Windows+Shift+A」を押す |
| ② | カーソルが十字に変わるのでドラッグして録画したい矩形領域を選択する |
| ③ | 選択範囲が赤い破線の枠で表示されることを確認する |
| ④ | 範囲を変更したい場合は枠の端をドラッグして調整する |
画面全体を録画したい場合は、[領域の選択]で画面全体をドラッグして選択します。
Step 3:音声とポインターを設定する
| ボタン | 機能 | 既定状態 |
|---|---|---|
| [音声]ボタン | マイク音声録音のON/OFF | ON(青いハイライト) |
| [ポインターを録画する]ボタン | マウスカーソルの表示/非表示 | ON(青いハイライト) |
音声ナレーションが不要な場合は[音声]ボタンをクリックしてOFFにします。操作手順のみ見せたい場合はそのままでよく、マウスの動きも動画に含まれます。
Step 4:録画を開始・停止する
| 操作 | 方法 |
|---|---|
| 録画開始 | コントロールバーの[録画]ボタン(赤い丸)をクリック、またはショートカット「Windows+Shift+R」 |
| 録画一時停止 | コントロールバーの[一時停止]ボタンをクリック、またはショートカット「Windows+Shift+R」(再度押して再開) |
| 録画停止 | コントロールバーの[停止]ボタン(四角)をクリック、またはショートカット「Windows+Shift+Q」 |
録画開始から3秒のカウントダウンが表示された後、録画が始まります。録画中はコントロールバーが自動的に画面上部に隠れます。マウスを画面最上部に移動させるとコントロールバーが再表示されます。
Step 5:録画クリップをスライドに挿入する
録画を停止すると、PowerPointが前面に戻り、録画した動画が自動的にスライドの中央に挿入されます。挿入後は通常のビデオオブジェクトと同様に扱えます。
録画クリップのトリミング(不要な前後を削除する)
録画の開始直後や終了間際に余分な映像が入ることがあります。PowerPointのトリミング機能を使うと、ファイルを別のソフトで編集せずにPowerPoint内で前後をカットできます。
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| ① | スライド上の動画クリップを選択する |
| ② | [再生]タブ(ビデオツール)をクリックする |
| ③ | [編集]グループの[ビデオのトリミング]ボタンをクリックする |
| ④ | トリミングダイアログが開く。タイムラインの緑のハンドル(開始点)と赤のハンドル(終了点)をドラッグして残したい範囲を指定する |
| ⑤ | [再生]ボタンで確認し、問題なければ[OK]をクリックする |
トリミングは非破壊編集です。[ビデオのトリミング]を再度開いてハンドルを戻せば元の映像を復元できます。確定的に削除されるわけではないため、安心して範囲を調整してください。
再生設定・音量・フェードの調整
[再生]タブでは再生に関するさまざまな設定が行えます。プレゼン中の動画の振る舞いをここで制御します。
| 設定項目 | 場所 | 説明 |
|---|---|---|
| 音量 | [音量]ドロップダウン | 低・中・高・ミュートの4段階で設定する |
| 開始方法 | [ビデオの開始]ドロップダウン | 「クリック時」「自動」「クリックシーケンスに合わせる」から選択する |
| 全画面再生 | [全画面再生]チェックボックス | 再生時に動画が全画面に拡大される |
| 再生しない時は非表示 | [再生しない時は非表示]チェックボックス | 停止中は動画オブジェクトが非表示になる(クリック時や自動の開始が必要) |
| 繰り返し再生 | [繰り返し再生]チェックボックス | 動画が終了後に先頭から自動的に繰り返す |
| 再生が終了したら巻き戻す | [再生が終了したら巻き戻す]チェックボックス | 再生終了後に先頭フレームに戻る(繰り返しはしない) |
| フェードイン/フェードアウト | [フェードイン]・[フェードアウト]の秒数入力 | 再生の最初と最後に映像をフェードさせる秒数を指定する |
「自動」と「クリック時」の使い分け
| 設定値 | 動作 | 適したシーン |
|---|---|---|
| クリック時 | スライド上の動画をクリックすると再生開始 | 発表者が任意のタイミングで動画を再生したい場合 |
| 自動 | スライドが表示されると同時に再生開始 | スライド表示と同時に操作デモを流したい場合 |
| クリックシーケンスに合わせる | スライドショー中のクリック操作の流れに沿って再生 | アニメーションと組み合わせてタイミングを制御したい場合 |
スクリーン録画クリップをファイルとして保存する
スライドに埋め込んだスクリーン録画を独立した動画ファイルとして書き出すことができます。他のスライドや資料で再利用したい場合に便利です。
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| ① | スライド上の動画クリップを右クリックする |
| ② | コンテキストメニューから[メディアに名前を付けて保存]を選択する |
| ③ | 保存先フォルダとファイル名を指定して[保存]をクリックする |
保存されたファイルはmp4形式で出力されます。保存後も元のスライド内の動画は削除されずそのまま残ります。
スクリーン録画のよくある問題と対処法
| 問題 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| コントロールバーが画面に表示されない | スクリーン録画の起動後にPowerPointが全画面になっている | マウスを画面最上部に移動させるとバーが再表示される |
| 音声が録音されない | [音声]ボタンがOFFになっている、またはマイクが認識されていない | [音声]ボタンがONであることを確認し、Windows側のマイク設定を確認する |
| 録画した動画がスライドに挿入されない | 停止ではなく一時停止のまま閉じた | 必ず[停止]ボタン(または「Windows+Shift+Q」)で録画を終了させる |
| 動画ファイルサイズが大きすぎる | 長時間・高解像度で録画している | 録画範囲を必要最小限に絞る。不要な部分はトリミングで削除する |
| スライドショー中に動画が再生されない | 開始設定が「クリック時」になっており動画クリックが必要 | [再生]タブで開始方法を「自動」に変更するか、スライドショー中に動画部分をクリックする |
| 他のPCで再生できない | 動画コーデックが相手PCにない | [ファイル]→[情報]→[メディアの互換性を最適化]を実行して互換形式に変換する |
MOS PowerPoint 365試験での出題ポイント
MOS PowerPoint 365(MO-300)の試験では、ビデオ・音声などのメディア操作が出題範囲に含まれます。スクリーン録画を含むメディア全般として、以下の操作を確実に実行できるよう準備しておきましょう。出題数・分野別配点は公表されていません。
| 出題パターン | 求められる操作 |
|---|---|
| ビデオの挿入 | スライドにビデオファイルを挿入する(スクリーン録画・ファイルからどちらも可) |
| ビデオのトリミング | [ビデオのトリミング]ダイアログで開始・終了時間を指定して不要部分をカットする |
| 再生設定の変更 | 開始方法を「自動」や「クリック時」に設定する、全画面再生を有効にするなど |
| 音量の調整 | [再生]タブで音量をミュートや特定レベルに変更する |
| フェードの設定 | フェードインまたはフェードアウトの秒数を指定する |
| ビデオスタイルの適用 | [ビデオの書式]タブでビデオの外観(枠・影・反射など)を変更する |
試験対策のポイント
ビデオ関連の操作は[再生]タブと[ビデオの書式]タブに集中しています。どちらのタブにどの設定があるかを正確に把握しておくことが重要です。試験の採点は1000点満点で行われ、合格点の目安は550点~850点とされています(非公開)。試験時間は50分です。合格率は公表されていません。受験料の最新情報は公式サイトの「受験料・価格」ページ(https://mos.odyssey-com.co.jp/exam/examfee.html)でご確認ください。
効果的な学習の進め方
| 学習ステップ | 内容 |
|---|---|
| Step 1 | スクリーン録画機能を実際に起動し、30秒程度の短い動画を録画してスライドに挿入する |
| Step 2 | トリミングダイアログを開いて冒頭1秒・末尾1秒をカットする練習をする |
| Step 3 | [再生]タブの各設定(音量・開始方法・フェード秒数)を一通り変更してみる |
| Step 4 | スライドショーを実行して「自動」と「クリック時」の動作の違いを確認する |
| Step 5 | 対策テキストのメディア操作問題を時間内に解けるよう繰り返し練習する |
学習時間の目安(公式非公表のため目安として参考にしてください)は、MOS PowerPoint 365(一般レベル)の場合、初学者で40~60時間、業務でPowerPointを使っている方で20~30時間が一般的です。1日1時間のペースなら初学者で約2か月、経験者で3~4週間が目安です。
MOS PowerPoint試験対策テキストのご紹介
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スクリーン録画を含むビデオ・音声挿入からアニメーション・スライドショー設定まで、MOS PowerPoint 365の全出題範囲を網羅した対策テキスト。豊富な模擬問題で実際の操作手順を反復練習し、本番試験で確実に得点できる実力を養えます。
まとめ:スクリーン録画でPowerPointのプレゼンを動画で強化する
PowerPointのスクリーン録画は、PC操作のデモ動画を外部ツール不要でスライドに組み込める便利な機能です。本記事で解説した内容を整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 起動方法 | [挿入]→[メディア]→[スクリーン録画]から録画範囲・音声・ポインター設定を行う |
| 録画の開始・停止 | コントロールバーのボタン、またはショートカット「Windows+Shift+R/Q」で操作する |
| トリミング | [再生]タブの[ビデオのトリミング]で非破壊編集。前後の不要部分をハンドルで削除できる |
| 再生設定 | 開始方法(自動/クリック時)・音量・フェード秒数を[再生]タブで調整する |
| ファイルとして保存 | 動画を右クリック→[メディアに名前を付けて保存]でmp4ファイルとして書き出せる |
| MOS試験での位置づけ | ビデオの挿入・トリミング・再生設定が出題範囲に含まれる。[再生]タブの操作を確実に習得する |
スクリーン録画を活用すれば、ソフトウェアの操作解説、社内研修資料、製品デモプレゼンなど幅広いシーンでリアルな操作映像をスライドに加えられます。外部動画編集ツールを使わずPowerPoint内で録画から編集・再生設定まで完結する点が大きな利点です。
当サイトではMOS試験対策・Microsoft Office活用に関する実践情報を継続的に発信しています。試験勉強中の方もビジネスでPowerPointを使いこなしたい方も、ぜひ他の記事もあわせてご参照ください。
