Accessのレポートにグラフを埋め込む|グラフウィザード・系列設定・書式変更の実践手順とMOS試験対策

「売上推移をAccessのレポートでグラフ表示したい」「集計クエリの結果を棒グラフや折れ線グラフで視覚化したい」「デザインビューでのグラフ挿入手順が分からない」——Accessのレポートにグラフを埋め込む操作は、テーブルやクエリの数値データを視覚的に伝えるうえで欠かせないスキルです。数値の羅列よりも、グラフで傾向・比較・割合を一目で示せると、報告書やダッシュボードの説得力が大きく変わります。

Access 365ではモダングラフコントロールが利用でき、縦棒・横棒・折れ線・円・面・散布図など多様なグラフ種類を選択できます。グラフの挿入はレポートのデザインビューで行い、データソース(テーブルまたはクエリ)・グラフ種類・軸フィールド・値フィールドを指定するだけで基本形が完成します。書式の変更はグラフをダブルクリックして編集モードに入れば、タイトル・軸ラベル・凡例・データラベル・配色を自在に調整できます。

本記事では、Accessのレポートにグラフを埋め込む方法を基礎から丁寧に解説します。グラフコントロールの挿入手順・グラフの設定ウィンドウでのデータソース指定・系列とカテゴリの設定・編集モードでの書式変更・レポートとグラフのリンク設定・よくあるトラブルと対処法・MOS Access 365試験(MO-500)の出題ポイントまで、ステップごとに網羅します。Accessレポートの視覚表現を強化したい方も、MOS試験の「レポートの作成と変更」領域を対策したい方も、ぜひ最後までご覧ください。


Accessのレポートにグラフを埋め込む|グラフウィザード・系列設定・書式変更の実践手順とMOS試験対策 - 解説
目次

Accessのモダングラフコントロールとは

Access 365のレポートで使えるグラフコントロールは、従来のOLEベースのMicrosoft Graph(Accessの古いバージョンで使われていたグラフオブジェクト)とは異なる、モダングラフコントロールです。モダングラフコントロールはAccess for Microsoft 365から導入され、Excelのグラフに近い操作感でレポート内のグラフを設定・書式設定できます。

モダングラフコントロールの主な特徴は以下の通りです。

特徴内容
グラフの設定ウィンドウ右側の作業ウィンドウ(グラフの設定)でデータソース・グラフ種類・軸・系列をGUI操作で設定できる
リアルタイムプレビュー設定を変更するたびにデザインビューのグラフが即座に更新されて確認できる
豊富なグラフ種類縦棒・横棒・折れ線・円・面・散布図・コンボなど主要なグラフ種類を選択できる
書式設定グラフのタイトル・軸・凡例・データラベル・配色などを編集モードで細かく調整できる
レポートとのリンクリンク子フィールド・リンク親フィールドでレポートの現在のグループに合わせたデータを表示できる

使用できるグラフの種類

Access 365のモダングラフコントロールで選択できる主なグラフ種類を整理します。

グラフ種類主な用途特徴
縦棒グラフカテゴリ別の値を比較する最も一般的。時系列の変化や部門別比較に適している
横棒グラフランキング・長い項目名の比較項目名が長い場合や多数のカテゴリを比較するときに見やすい
折れ線グラフ時系列の推移・変化傾向連続したデータの変化を線で結んで傾向を把握するのに適している
円グラフ構成比・割合の表示全体に対する各カテゴリの割合を扇形で示す。カテゴリ数は5~6以下が見やすい
面グラフ累積変化・全体量の推移折れ線グラフの線の下を塗りつぶして量感を強調する
散布図2変量の相関関係X軸・Y軸に別々のフィールドを設定して2変量の分布を確認する
コンボグラフ異なる種類のデータを重ねる縦棒と折れ線を組み合わせるなど複合的な比較に使う

レポートのデザインビューでグラフを挿入する手順

ステップ1:レポートをデザインビューで開く

ナビゲーションウィンドウでグラフを追加したいレポートを右クリックし、[デザインビュー]を選択します。レポートが存在しない場合は、[作成]タブ→[レポートデザイン]で新規レポートのデザインビューを開きます。

デザインビューでは、レポートヘッダー・ページヘッダー・詳細・ページフッター・レポートフッターの各セクションが表示されます。グラフを配置するセクションは、グラフの用途によって選びます。

セクショングラフの用途補足
レポートヘッダー全データを集計した全体サマリーグラフレポートの先頭に1回だけ表示される
グループヘッダー・フッター各グループの集計グラフ(グループごとに更新)グループ化設定が必要。リンクフィールドでグループと連動させる
詳細セクション各レコードに対応するグラフ(レコードごとに更新)リンクフィールドでレコードIDと連動させる
レポートフッターレポート末尾の総括グラフ全データを対象とした集計に適している

ステップ2:グラフコントロールを挿入する

レポートのデザインビューが開いた状態で、リボンの[レポートデザインツール]→[デザイン]タブを選択します。[コントロール]グループの中にある[グラフ](折れ線グラフのアイコン)をクリックします。

マウスポインターが十字型に変わります。グラフを配置したいセクションでマウスをドラッグして、グラフの表示エリアを描画します。ドラッグを終えると、右側に「グラフの設定」作業ウィンドウが自動的に表示されます。同時に、デザインビューにはプレビュー用のグラフが配置されます。

グラフのサイズはドラッグで自由に設定できますが、グラフを配置した後でもハンドル(枠のオレンジ色の■)をドラッグしてサイズを変更できます。グラフ全体の位置を動かすには、グラフの枠線をドラッグします。

ステップ3:グラフの設定ウィンドウでデータソースを指定する

「グラフの設定」ウィンドウには[データ][書式][その他]の3つのタブがあります。まず[データ]タブを使ってデータソースを設定します。

[データ]タブの「データソース」ドロップダウンをクリックすると、データベース内のテーブルとクエリの一覧が表示されます。グラフの元データとなるテーブルまたはクエリを選択します。実務では、集計済みのクエリをデータソースに指定することが一般的です。たとえば「月別売上集計クエリ」をデータソースにすれば、月ごとの売上合計を棒グラフで表示できます。

ステップ4:グラフ種類を選択する

[データ]タブの「グラフの種類」セクションで、使用するグラフの種類を選びます。縦棒・横棒・折れ線・円・面・散布図・コンボなど主要なグラフ種類がアイコンで表示されます。アイコンをクリックするとデザインビューのプレビューグラフが即座に更新されます。

グラフ種類を選択したら、さらに縦棒グラフの場合は「集合縦棒」「積み上げ縦棒」「100%積み上げ縦棒」などのサブタイプを選ぶことができます。集計データの性質に合わせて適切なサブタイプを選びましょう。

ステップ5:軸・系列・値のフィールドを設定する

データソースとグラフ種類を選ぶと、[データ]タブの下部に「軸(カテゴリ)」「凡例(系列)」「値」の設定欄が表示されます。各欄にデータソースのフィールドを割り当てます。

設定欄役割設定するフィールドの例
軸(カテゴリ)横軸(X軸)のカテゴリラベル。グループごとのラベルになる「月」「部門名」「商品カテゴリ」などの分類フィールド
凡例(系列)データ系列を分ける区分。異なる系列の色分けに使う「年」「地域」「担当者名」など複数系列を並べる場合に設定
縦軸(Y軸)に表示する数値。集計方法(合計・個数・平均等)を指定する「売上金額」「受注件数」「在庫数」などの数値フィールド

「値」欄では集計方法をドロップダウンから選択します。選択肢は「合計」「個数」「平均」「最大」「最小」などです。データソースが既に集計済みのクエリの場合は「なし(集計しない)」を選ぶと、クエリの集計結果をそのまま使えます。

設定を変更するたびにデザインビューのグラフプレビューが更新されるため、フィールドを割り当てながら仕上がりを確認できます。基本的な縦棒グラフなら、軸に「月」・値に「売上金額(合計)」の2つを設定するだけでグラフが完成します。

グラフの編集モードと基本操作

編集モードへの入り方

デザインビューでグラフをダブルクリックすると、グラフが編集モードに切り替わります。編集モードではグラフの枠線がオレンジ色のハッチパターンから濃い枠線に変わり、グラフ内の各要素(タイトル・プロットエリア・軸・凡例)を個別にクリックして選択・編集できる状態になります。

編集モードを終了するには、グラフの外側(レポートのデザインビューの空白部分)をクリックします。誤ってダブルクリックした場合も、同様に外側をクリックすれば通常モードに戻ります。

なお、グラフをシングルクリックするとグラフコントロール全体を選択した状態になります。この状態ではグラフ全体の移動・リサイズ・プロパティシートの表示ができますが、グラフ内の個別要素の編集はできません。個別要素を編集したい場合は必ずダブルクリックして編集モードに入ってください。

データソースの変更

グラフ挿入後にデータソースを変更したい場合は、グラフを選択した状態(シングルクリック)で「グラフの設定」ウィンドウの[データ]タブから変更できます。グラフの設定ウィンドウが閉じている場合は、リボンの[デザイン]タブ→[ツール]グループの[グラフの設定]ボタンをクリックして再表示します。

グラフ種類の変更

挿入後にグラフ種類を変更するには、グラフを選択した状態で「グラフの設定」ウィンドウの[データ]タブから変更します。また、編集モード(ダブルクリック後)でグラフ内部を右クリックし、[グラフの種類の変更]を選択する方法でも変更できます。

グラフの書式設定

グラフのタイトル・軸・凡例・データラベル・配色などの書式は、「グラフの設定」ウィンドウの[書式]タブ、または編集モードで各要素を右クリックして設定します。

グラフタイトルの設定・編集

「グラフの設定」ウィンドウの[書式]タブを開き、「タイトル」セクションを展開します。「グラフタイトル」のトグルをオンにすると、グラフの上部にタイトルが表示されます。タイトルのテキストを変更するには、編集モードでタイトル部分をダブルクリックしてカーソルを表示してから直接入力します。タイトルのフォントサイズ・太字・色は、タイトルを選択した状態でリボンの[フォント]グループから変更します。

軸ラベルと軸の目盛り設定

「グラフの設定」ウィンドウの[書式]タブの「水平軸」「垂直軸」セクションで、各軸の表示・非表示・軸タイトルの有無を設定できます。軸タイトルを表示すると、X軸・Y軸に何のデータが表示されているかをラベルで示せます。

垂直軸(Y軸)の最小値・最大値・目盛り間隔を変更するには、編集モードでY軸をクリックして選択し、右クリック→[軸の書式設定]を選択します。「軸のオプション」で最小値・最大値を固定値に設定すると、異なる集計結果でもグラフの縦軸スケールを統一できます。複数のグラフを並べてレポートに配置する場合、縦軸スケールを揃えることで比較がしやすくなります。

凡例の表示・位置変更

「グラフの設定」ウィンドウの[書式]タブの「凡例」セクションで凡例の表示・非表示を切り替えられます。凡例の位置は「右」「左」「上」「下」から選択します。単一系列のグラフでは凡例は不要なことが多いため、非表示にするとプロットエリアを広く確保できます。複数系列を使う場合は凡例を表示してどの系列がどの色かを示します。

データラベルの追加

各データポイントに数値を表示するには、「グラフの設定」ウィンドウの[書式]タブの「データラベル」セクションで「データラベルを表示する」をオンにします。データラベルの位置(内側・外側・中央など)もここで選択できます。棒グラフの場合は「外側(先端)」が最も見やすいです。

配色・背景の変更

グラフのデータ系列の色を変えるには、編集モードで対象のデータ系列(棒・線・扇形など)をクリックして選択し、右クリック→[データ系列の書式設定]を選択します。「塗りつぶし」で色を変更できます。企業のブランドカラーに合わせる場合は「その他の色」から16進数カラーコードを入力します。

グラフのプロットエリア(グラフが描画される矩形の領域)の背景色を変えるには、編集モードでプロットエリアをクリックして選択し、右クリック→[プロットエリアの書式設定]から変更します。デフォルトは白ですが、薄いグレー(#F5F5F5 相当)に変えると印刷時に引き締まった印象になります。

レポートとグラフのリンク設定

グループ化レポートにグラフを配置する場合、グループごとに異なるデータでグラフを更新させたいことがあります。たとえば「担当者別レポート」のグループヘッダーに「その担当者の月別売上グラフ」を表示する場合です。このようなグループ連動グラフは、グラフのプロパティシートでリンク子フィールドリンク親フィールドを設定して実現します。

リンクフィールドの設定手順

以下の例では、担当者IDでグループ化されたレポートの担当者グループヘッダーに、その担当者の月別売上グラフを配置する想定です。

  1. グラフのデータソースに「担当者IDを含む月別売上クエリ」を設定する
  2. グラフをシングルクリックして選択する
  3. [F4]キーまたはリボンの[プロパティシート]でプロパティシートを表示する
  4. [データ]タブの「リンク子フィールド」に、グラフのデータソースにある担当者IDのフィールド名を入力する(例:担当者ID)
  5. 「リンク親フィールド」に、レポートのグループ化フィールドと対応するフィールド名を入力する(例:担当者ID)

設定が正しいと、レポートを印刷プレビューで表示したとき、各担当者のグループに対応するグラフだけが表示されます。リンクフィールドの名前がグラフのデータソースとレポートで一致していないと、グラフにデータが表示されないため注意してください。

全体集計グラフ(リンクなし)との使い分け

レポートヘッダー・フッターに全体集計のグラフを配置する場合は、リンクフィールドを設定しません。データソースに「全データを集計したクエリ」を指定するだけで、全体の集計グラフを表示できます。グループ連動グラフと全体集計グラフを1つのレポートに混在させることもできます。

実務での活用パターン

月別売上推移グラフ(折れ線)

売上実績データを月でグループ化した集計クエリ(フィールド:月・売上合計)をデータソースに設定し、軸に「月」・値に「売上合計(なし)」を指定して折れ線グラフを作成します。レポートフッターに配置すれば、年間の売上推移を1枚のレポートにまとめられます。

部門別売上比較グラフ(縦棒)

部門別に売上を集計したクエリ(フィールド:部門名・売上合計)をデータソースに、軸に「部門名」・値に「売上合計(なし)」を設定した縦棒グラフです。レポートヘッダーに配置すれば、管理職向けサマリーページの冒頭に全部門の比較グラフを掲載できます。

カテゴリ別構成比グラフ(円)

商品カテゴリ別の売上金額を集計したクエリをデータソースに、軸に「カテゴリ名」・値に「売上合計(なし)」を設定した円グラフです。データラベルにパーセンテージを表示する設定を加えると構成比が一目で分かります。カテゴリ数が多すぎると円グラフが見づらくなるため、6カテゴリ以下を目安にします。

よくあるトラブルと対処法

トラブル原因対処法
グラフにデータが表示されないデータソースのクエリが空・リンクフィールドの名前が一致していない・フィールドの割り当てが不正データソースのクエリを単独で実行して結果を確認する。リンクフィールドの名前スペルを照合する
グラフが「#エラー」または「#Name?」を表示する値フィールドに文字列型フィールドが設定されている・計算結果がエラー値フィールドには数値型のフィールドを指定する。クエリで集計してから使う
プレビューではデータが出るがグループ連動しないリンク子フィールド・リンク親フィールドが未設定または名前が不一致グラフのプロパティシートのリンクフィールド設定を確認し、大文字小文字も含めて完全一致させる
グラフを編集モードにできないダブルクリックではなくシングルクリックになっているグラフをゆっくり2回クリック(ダブルクリック)する。枠線の太さが変わったら編集モードに入った状態
グラフの設定ウィンドウが表示されないウィンドウが閉じられているグラフを選択(シングルクリック)した状態でリボン[デザイン]タブ→[グラフの設定]ボタンをクリックして再表示する
印刷すると枠線やタイトルがずれるグラフのサイズがセクションのサイズに対して大きすぎるグラフのサイズを調整し、印刷プレビューで確認してからサイズを詰める

MOS Access 365試験(MO-500)でのグラフ関連ポイント

MOS Access 365試験(MO-500)は試験時間50分、採点1,000点満点です。合格点は非公開で550点~850点が目安とされています。合格率は公表されていません。試験形式はマルチプロジェクト形式(5個~10個のプロジェクトで構成されます)で、実際にAccessを操作するプロジェクト実技問題が中心です。受験料については改定されることがあるため、最新の受験料は公式サイトの「受験料・価格」(https://mos.odyssey-com.co.jp/exam/examfee.html)でご確認ください。

MO-500の「レポートの作成と変更」領域では、レポートへのグラフコントロールの挿入・設定・書式変更が出題範囲に含まれます。分野別の出題数・配点は公表されていません。以下のチェックリストで操作を確認しておきましょう。

確認ポイント操作内容難易度
グラフコントロールの挿入[デザイン]タブ→[コントロール]グループの[グラフ]をクリックしてレポートにドラッグ配置できる★☆☆
データソースの設定「グラフの設定」[データ]タブでテーブル・クエリを選択できる★☆☆
グラフ種類の選択縦棒・横棒・折れ線・円・面など目的のグラフ種類を選択できる★☆☆
軸・値フィールドの割り当て軸(カテゴリ)・値の各欄にデータソースのフィールドをドロップダウンで設定できる★★☆
凡例(系列)フィールドの割り当て複数系列グラフで凡例フィールドを設定して系列を分けられる★★☆
グラフタイトルの表示・変更[書式]タブでタイトルをオン、編集モードでタイトルをダブルクリックして文字列を変更できる★★☆
凡例の表示・位置変更[書式]タブで凡例の表示オン/オフ・位置(右/左/上/下)を変更できる★★☆
データラベルの追加[書式]タブでデータラベルをオンにして各データポイントに数値を表示できる★★☆
グラフ種類の変更挿入後に[データ]タブまたは右クリックメニューからグラフ種類を変更できる★★☆
リンクフィールドの設定プロパティシートでリンク子フィールド・リンク親フィールドを設定してグループ連動グラフを作れる★★★

試験では「月別売上データを元に折れ線グラフを挿入し、タイトルを『月別売上推移』に変更してください」のような複合指示が出ることがあります。グラフの挿入から書式変更まで一連の操作を止まらず実行できるよう、実際のサンプルデータで繰り返し練習しておきましょう。

MOS Access 365の学習時間の目安(公式非公表のため目安です)は、初学者で40~60時間・業務でAccessを使っている方で20~30時間です。1日1時間のペースなら、初学者で約2か月、経験者で3~4週間が目安です。グラフ操作はレポートの中でも視覚的な変化が大きく確認しやすいため、短い練習時間でも習熟しやすい操作のひとつです。

まとめ:Accessのレポートにグラフを埋め込んでデータを視覚化する

本記事のポイントをまとめます。

  • モダングラフコントロール:Access 365のレポートで使えるグラフコントロール。「グラフの設定」作業ウィンドウでデータソース・グラフ種類・軸・値をGUI操作で設定でき、リアルタイムプレビューで仕上がりを確認できる
  • 挿入手順:レポートのデザインビューで[デザイン]タブ→[グラフ]アイコンをクリック→ドラッグで配置エリアを描画→「グラフの設定」ウィンドウが自動表示される
  • データ設定の3要素:データソース(テーブル・クエリ)・グラフ種類・軸と値のフィールド割り当て。集計済みクエリをデータソースにすることで複雑な集計も対応できる
  • 編集モード:グラフをダブルクリックして編集モードに入ると、タイトル・軸・凡例・データ系列を個別に選択して書式変更できる
  • 書式設定の4要素:グラフタイトル・軸ラベルと目盛り・凡例の表示と位置・データラベルの追加。「グラフの設定」[書式]タブと右クリックメニューを使い分ける
  • グループ連動グラフ:プロパティシートのリンク子フィールド・リンク親フィールドを設定することで、グループヘッダー・フッターに配置したグラフをレポートの現在のグループに連動させられる
  • 配置するセクションの選択:全体集計はレポートヘッダー・フッター、グループ別はグループヘッダー・フッター、レコード別は詳細セクションに配置する
  • MOS試験対策:「レポートの作成と変更」領域でグラフの挿入・データ設定・書式変更・リンクフィールド設定が出題範囲。サンプルデータで一連の操作を止まらず実行できる練習を繰り返す

Accessのレポートにグラフを埋め込めると、数値一覧のレポートが一気に説得力のある視覚化資料に変わります。まず単純な縦棒グラフを1つのレポートに挿入してデータソース・軸・値の設定を体感し、次に書式変更・グループ連動へとステップアップしていきましょう。グラフを活用したレポートは業務の報告書からMOS試験まで幅広く役立つ実践スキルです。

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Accessのレポートにグラフを埋め込む|グラフウィザード・系列設定・書式変更の実践手順とMOS試験対策 - まとめ

よくある質問(FAQ)

AccessのレポートにExcelのようなピボットグラフを作成できますか?

Accessのモダングラフコントロールはピボットグラフではありませんが、集計クエリをデータソースに使うことでピボットグラフに近い集計グラフを作成できます。クエリ側でGROUP BYと集計関数を使って集計した結果をグラフのデータソースに指定します。Excelのピボットグラフのようにドラッグ操作でフィールドを動的に切り替えることはできませんが、異なる集計軸ごとにクエリとグラフを用意することで同様の多面的な集計表示を実現できます。

古いAccessの「Microsoftグラフ」とモダングラフコントロールはどう違いますか?

旧来の「Microsoftグラフ」はOLEオブジェクトとして埋め込まれており、ダブルクリックするとMicrosoft Graph(別アプリ)が起動してグラフを編集する方式でした。Access 365のモダングラフコントロールはAccess内で完結する専用コントロールであり、「グラフの設定」作業ウィンドウでリアルタイムにデータ・書式を設定できます。新規にグラフを作成する場合は、モダングラフコントロールの使用を推奨します。既存データベースに旧来のMicrosoftグラフがある場合は、そのまま利用することも可能ですが、新規グラフの挿入にはモダングラフコントロールが使われます。

グラフのデータが多すぎて見づらい場合はどうすればよいですか?

データソースのクエリに絞り込み条件を追加して、グラフに表示するデータ件数を絞ることをお勧めします。たとえば直近12か月のデータだけに絞る、上位10件だけを表示するなど、クエリ側で件数・条件を制御します。グラフコントロール自体にデータの表示件数を絞る機能はないため、データソースのクエリで事前に整形してからグラフに渡す設計が実務では基本になります。

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