Wordの表で「名前順に並べ直したい」「金額の大きい順に整理したい」と思ったとき、手作業でコピー&ペーストしていませんか。Word 365には表の並べ替え機能が搭載されており、設定ダイアログから昇順・降順・複数キーのソートが数クリックで完了します。本記事では、基本手順から複数列ソート・数値と日付ソートの注意点・段落の並べ替えへの応用、そしてMOS Word試験の出題ポイントまで体系的に解説します。
この記事でわかること
- Wordの表を昇順・降順に並べ替える基本手順
- 複数列(最大3列)による並べ替えの設定方法
- 見出し行を含む表・含まない表の設定の違い
- テキスト・数値・日付の種類別ソートの注意点
- 段落(リスト)を並べ替える応用操作
- MOS Word 365試験での出題範囲と対策ポイント

Wordの表の並べ替えとは
Wordで作成した表は、セルに入力されたデータを任意の列を基準にしてアルファベット順・50音順・数値の大小・日付の新旧で自動的に並べ替えることができます。同じ表を何度も手入力で並べ直す手間がなくなり、名簿・在庫リスト・スケジュール表などの管理業務を大幅に効率化できます。
並べ替え操作は「レイアウト」タブの「並べ替え」ボタンから開くダイアログで設定します。Excelの並べ替えと似た概念ですが、Word固有のルール(見出し行の扱い・フィールド区切りの指定など)があるため、操作前に仕組みを理解しておくことが大切です。
並べ替えの基本手順(昇順・降順)
もっとも基本的な並べ替え操作を手順で示します。
手順1:表内をクリックしてカーソルを置く
並べ替えたい表のどこかのセルをクリックし、カーソルを表内に置きます。表全体を選択する必要はありません。
手順2:「レイアウト」タブを開く
表内にカーソルがある状態でリボンを確認すると、「テーブルデザイン」と「レイアウト」という2つのタブが追加表示されます。右側の「レイアウト」タブをクリックします。
手順3:「並べ替え」ボタンをクリック
「レイアウト」タブの「データ」グループにある「並べ替え」ボタンをクリックします。「並べ替え」ダイアログが開きます。
手順4:並べ替えの列と順序を設定する
「最優先されるキー」のドロップダウンから並べ替えの基準にする列を選びます。表に見出し行がある場合は、「列1」「列2」ではなく「氏名」「金額」などの見出し文字が表示されます。
種類は「テキスト」「数値」「日付」から選択し、「昇順」または「降順」を指定します。
手順5:「OK」をクリック
設定を確認して「OK」をクリックすると、指定した列を基準に表の行が並べ替えられます。
ショートカットキーでの開き方
「並べ替え」ダイアログはキーボードからも開けます。表内でAlt → J → L → S(またはAlt → J → T → S)の順に押すとリボン経由で呼び出せます。ただしWord 365の場合、ショートカットキーの並びはバージョンにより異なる場合があります。Alt キーを押してリボン上のキーヒントを確認してください。
見出し行の扱いを理解する
並べ替えダイアログの下部に「リスト」という選択肢があります。
- 見出し行がある:ラジオボタンで「見出し行がある」を選ぶと、表の1行目を見出し行とみなして並べ替えから除外します。最優先キーのドロップダウンには見出し行の文字が表示されるため、どの列を選んでいるか一目で確認できます。
- 見出し行がない:「見出し行がない」を選ぶと、1行目も含めてすべての行が並べ替えの対象になります。この場合はドロップダウンに「列1」「列2」のように番号で表示されます。
見出し行の設定が間違っていると、見出し行がデータ行と混ざって並べ替えられてしまいます。表に見出し行があるかどうかを必ず確認してから操作してください。
複数列による並べ替え(最大3列)
「並べ替え」ダイアログでは「最優先されるキー」「2番目に優先されるキー」「3番目に優先されるキー」の最大3列を指定できます。Excelの複数キーソートと同じ概念です。
設定例:所属部署の昇順 → 氏名の昇順
- 最優先されるキー:「部署名」列・テキスト・昇順
- 2番目に優先されるキー:「氏名」列・テキスト・昇順
- 「OK」をクリック
この設定では、まず部署名のアルファベット(50音)順で並べ替え、同じ部署の中では氏名の50音順でさらに並べ替えます。名簿や売上一覧で同一カテゴリ内を細かく整理するときに便利な機能です。
並べ替えの種類:テキスト・数値・日付の違い
「種類」のドロップダウンには「テキスト」「数値」「日付」の3つがあります。並べ替えたいデータに合った種類を選ばないと、期待どおりに並べ替えられないことがあります。
テキスト
文字列を50音順・アルファベット順で並べ替えます。全角文字と半角文字は別々の文字として扱われます。ひらがな・カタカナは同一視されないため、氏名を読み(ふりがな)欄で管理しておくとより正確に並べ替えられます。
数値
セルの内容を数値として大小で並べ替えます。「テキスト」を選んで数値を並べ替えると文字コード順(1→10→2)になるため、数値データには必ず「数値」を選んでください。数値の前後に単位(「円」「kg」など)が含まれる場合は正しく認識されないことがあります。
日付
セルの内容を日付として新旧で並べ替えます。「YYYY/MM/DD」「YYYY年MM月DD日」などの形式で入力されていると認識しやすくなります。テキストとして入力された日付文字列は日付として並べ替えられないことがあるため、入力形式を統一することが重要です。
数値・日付ソートで起きやすいミス
セルに数値や日付を入力しているつもりでも、実際にはテキストとして入力されている場合があります(例:数字の前にスペースが入っている、日付がスラッシュなしで入力されているなど)。並べ替え後に順序がおかしいと感じたら、データの入力形式を見直してみてください。
フィールドの区切り文字を指定する(高度な設定)
「並べ替え」ダイアログの「オプション」ボタンをクリックすると「並べ替えオプション」が開きます。ここではフィールドの区切り文字を設定できます。
通常の表(セル区切り)では「タブ」または「カンマ」を選びますが、Word標準の表を並べ替えるだけなら変更は不要です。タブ区切りテキストや段落内に複数のフィールドがある場合に使用します。
また「並べ替えオプション」では「大文字と小文字を区別する」チェックボックスもあります。英字の大文字・小文字を区別して並べ替えたいときに有効にします。
表以外への応用:段落(リスト)の並べ替え
Wordの並べ替え機能は表だけでなく、段落として入力されたリストにも使用できます。
段落を並べ替える手順
- 並べ替えたい段落をすべて選択します
- 「ホーム」タブの「段落」グループにある「並べ替え」ボタン(↑↓のアイコン)をクリックします
- 「並べ替え」ダイアログで種類・順序を設定して「OK」をクリックします
各行が1つの段落(Enter区切り)であれば、行単位でソートが実行されます。箇条書きリストや項目名の50音順整理などで活用できます。
並べ替えが意図どおりにならないときのチェックポイント
並べ替え後の並び順がおかしいと感じたときは、以下の点を確認してください。
| 症状 | 原因と対処法 |
|---|---|
| 見出し行がデータに混ざった | ダイアログの「見出し行がある」を選択する |
| 数値が文字コード順になった(1→10→2) | 種類を「テキスト」から「数値」に変更する |
| 日付が並ばない | 種類を「日付」に変更する/入力形式を統一する |
| 50音順が崩れる | 読み(ふりがな)欄を別途設けて並べ替えキーにする |
| 結合セルが含まれているとエラーになる | セルの結合を解除してから並べ替える |
MOS Word 365試験での出題ポイント
MOS Word 365試験(MO-100)では表の操作が出題範囲に含まれています。並べ替えは「テーブルとリストの作成」の中で扱われる機能であり、試験内でも表のデータを操作するタスクが課される可能性があります。分野別の出題数・配点は公表されていません。
試験対策として押さえておくべきポイントは次のとおりです。
- ダイアログの開き方:表内にカーソルを置いてから「レイアウト」タブ→「並べ替え」ボタンの経路を確実に操作できるようにしておく
- 見出し行の設定:指示に「見出し行を除外して」「1行目から並べ替える」などの条件が付く場合の設定変更
- 複数キーの設定:「○○列の昇順で、同じ値のものは△△列の降順で」といった複数条件の指定
- 種類の選択:数値や日付を対象とする場合に「数値」「日付」を正しく選択する
試験概要(参考)
MOS Word 365試験の試験時間は50分、採点は1000点満点です。合格点は非公開で、550点~850点が目安とされています。出題形式はマルチプロジェクト形式で、5個~10個のプロジェクトで構成されます。受験料は一般価格と学割価格の2種があり(税込)、最新の金額は公式サイトの「受験料・価格」(https://mos.odyssey-com.co.jp/exam/examfee.html)でご確認ください。
学習時間の目安
MOS Word 365試験(アソシエイト)の学習時間の目安は次のとおりです(公式非公表のため目安です)。
- 初学者:40~60時間
- 業務でWordを使っている方:20~30時間
1日1時間のペースなら、初学者で約2か月、経験者で3~4週間が目安です。表の並べ替えを含むテーブル操作は、操作手順が明確なため短時間で習得できる分野のひとつです。集中的に練習することをおすすめします。
実務での活用シナリオ
Wordの表並べ替えが特に役立つ実務場面を紹介します。
- 社員名簿・顧客リスト:50音順に並べ替えて印刷配布する際に活用。ふりがな欄を設けておくと正確に並べ替えられます。
- 会議のタイムスケジュール:議題の開始時間を日付・時刻の昇順で並べ替えて整理する。
- 価格表・見積書:金額の降順で並べ替え、優先度の高い項目を上位に並べる。
- 作業チェックリスト:担当者名の50音順で並べ替えて、各担当者の作業一覧を見やすく整理する。
Excelに比べてWordの並べ替えはシンプルな機能ですが、報告書や議事録に埋め込まれた表を直接並べ替えられるため、Excelに転出して並べ替えて戻すという手間を省けます。
よくある質問(FAQ)
Q1:並べ替えを元に戻せますか?
はい。Ctrl+Z(元に戻す)で直前の並べ替えを取り消せます。複数回Ctrl+Zを押すと、さらに前の状態に戻せます。並べ替え前にファイルを保存しておくと、誤操作のリスクを減らせます。
Q2:結合セルがある表は並べ替えできますか?
結合セルが含まれる表は並べ替えができず、エラーメッセージが表示されます。並べ替えを行う前にセルの結合を解除してください。並べ替え後に再度セルを結合することで、視覚的なレイアウトを維持できます。
Q3:表の一部の行だけを並べ替えられますか?
はい。並べ替えたい行だけをドラッグで選択してから「並べ替え」ダイアログを開くと、選択した範囲のみが並べ替えの対象になります。見出し行や合計行を除いた特定の範囲だけを並べ替えたいときに使用します。
Q4:ひらがなとカタカナが混在するデータはどう並べ替えられますか?
Wordの並べ替えはひらがなとカタカナを別の文字として扱います。意図した50音順にならないことがあるため、読み(ふりがな)用の列を用意してすべてひらがな(またはカタカナ)で統一した上で、そのふりがな列を並べ替えのキーにすることをおすすめします。
Q5:列ではなく行を基準に並べ替えられますか?
Wordの並べ替えは行単位(縦方向)が基本であり、列(横方向)の並べ替えは直接サポートしていません。列の並べ替えが必要な場合はExcelで行うことを検討してください。
MOS Word試験の対策をもっと詳しく知りたい方へ
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まとめ
Wordの表の並べ替えは、「レイアウト」タブ→「並べ替え」ボタンの手順でダイアログを開き、対象列・種類(テキスト/数値/日付)・順序(昇順/降順)を設定するだけで完了します。
- 見出し行の有無を必ず確認してから設定する
- 数値や日付は種類を「テキスト」から変更しないと期待どおりに並ばない
- 最大3列のキーを設定した複数条件ソートが可能
- 段落(リスト)にも同じダイアログで並べ替えが使える
- 結合セルを含む表は並べ替え前に結合解除が必要
手動でのデータ移動と違い、並べ替え機能を使うことで入力ミスや行の取り違えリスクをゼロにできます。報告書・名簿・スケジュール表など、Wordで管理する表に積極的に活用してください。
