Wordの段組みとセクション区切りを使いこなす|2段・3段レイアウト設定・境界線・セクション切替の実務手順とMOS試験対策

「ニュースレターや社内報を新聞のような2段組みレイアウトにしたい」「文書の一部だけ段組みを変えたいのに全ページに適用されてしまう」「セクション区切りとページ区切りの違いがわからない」——Wordで複雑なページレイアウトを組もうとすると、こうした壁にぶつかることがあります。

Wordの段組み機能とセクション区切りを正しく組み合わせれば、ニュースレター・仕様書・報告書など印刷物に近いレイアウトをWord上で実現できます。特に「文書の一部だけレイアウトを変える」という要件では、セクション区切りの理解が必須です。MOS Word試験でも段組みとセクション区切りは出題範囲に含まれており、操作手順だけでなく設定の意味を正確に理解しておく必要があります。本記事では、段組みの設定手順・詳細カスタマイズ・4種類のセクション区切りの使い分け・実務パターン・MOS試験対策まで2026年最新版で徹底解説します。

「Wordで2段組みレイアウトを使いこなしたい」「MOS試験の段組み・セクション問題を確実に得点したい」という方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

段組みとセクション区切りの基本概念

Wordの「段組み」とは、ページを縦に複数の列(段)に分けてテキストを流し込むレイアウト機能です。新聞・雑誌・ニュースレターのように文字を複数の縦列に配置でき、同じページ面積に多くの情報を収められます。

「セクション区切り」は文書を複数のセクション(区画)に分割する機能です。Wordではページレイアウト(段組み・余白・ページの向き・ヘッダー/フッター)はセクション単位で設定されます。そのため「文書の一部だけ段組みを変える」「途中からページの向きを横に変える」「セクションごとに異なるヘッダーを表示する」といった要件はすべてセクション区切りで実現します。

機能役割設定単位
段組みページを縦に複数列に分けてテキストを流すセクション単位(またはページ全体)
セクション区切り文書を区画に分け、区画ごとにレイアウトを変える挿入位置から次の区切りまで
ページ区切り強制的に次のページに移動する(レイアウト設定は変わらない)カーソル位置のみ

ページ区切り(Ctrl+Enter)とセクション区切りは見た目が似ていますが、セクション区切りのみがレイアウト設定の境界を作ります。段組みを一部だけ変えたい場合はページ区切りではなくセクション区切りを使う必要があります。

段組みの設定手順

ページ全体に段組みを設定する

文書全体を2段組みにする基本操作は次のとおりです。

  1. 文書内にカーソルを置く(全体に適用するためどこでもよい)
  2. リボンの「レイアウト」タブをクリックする
  3. 「段組み」ボタンをクリックする
  4. 「2段」または「3段」を選択する

これだけで文書全体が選択した段数のレイアウトに切り替わります。「1段(標準)」を選択すると元の1段レイアウトに戻せます。「段組みの詳細設定」を選択すると段の幅・間隔・境界線などを細かく指定できます(後述)。

特定の範囲だけに段組みを設定する

文書の途中から段組みを変えるには、セクション区切りを使って段組みを適用する範囲を区画します。最も簡単な方法はWordに自動でセクション区切りを挿入させることです。

  1. 段組みを適用したい範囲のテキストを選択する
  2. リボンの「レイアウト」タブ→「段組み」→「2段」(または目的の段数)をクリックする
  3. WordがテキストをセクションとしてWordが自動的にセクション区切りを前後に挿入し、選択範囲だけに段組みが適用される

テキストを選択してから段組みを適用すると、Wordが自動的に前後にセクション区切り(現在の位置)を挿入します。選択範囲がなくカーソル位置のみの場合は「これ以降のテキスト」に適用されます。

セクション区切りの位置を確認したい場合は、「ホーム」タブの「段落記号の表示/非表示」(¶ボタン)をオンにすると「—– セクション区切り(現在の位置) —–」のような表示が文書内に現れます。

段組みの詳細設定:段幅・間隔・境界線

「レイアウト」タブ→「段組み」→「段組みの詳細設定」を開くと、段数・段の幅・段間の間隔・境界線の有無を細かく指定できます。

設定項目内容実務上のポイント
段数1~最大でページ幅に収まる段数を指定A4縦で実用的なのは2段・3段まで
段の幅と間隔各段の幅(cm)と段間の余白(cm)を数値で指定「段の幅をすべて同じにする」チェックを外すと左右で異なる幅を設定できる
境界線を引く段と段の間に縦線を表示するニュースレター・社内報で視覚的に段を分けたい場合に有効
設定対象「文書全体」「これ以降」「選択している文章」から選択途中からのみ変えたい場合は「これ以降」を選ぶ

段の幅と間隔の初期値はWord側が均等に計算して設定します。自分で変更する場合は「段の幅をすべて同じにする」のチェックを外してから各段の数値を変更します。段間の間隔が狭すぎると読みにくくなるため、A4縦の2段組みでは間隔を1cm程度確保することをおすすめします。

セクション区切りの4種類と使い分け

「レイアウト」タブ→「区切り」→「セクション区切り」から4種類を選択できます。それぞれの動作の違いを理解することがMOS試験対策でも重要です。

種類動作主な用途
次のページ新しいセクションを次のページの先頭から開始する章ごとにページを分けてヘッダーを変える・ページの向きを途中で変える
現在の位置(連続)改ページせず同じページ内でセクションを区切るページ内の一部だけ段組みを変える(最もよく使う)
偶数ページ新しいセクションを次の偶数ページから開始する書籍・冊子の章見出しを必ず偶数ページから始めたい場合
奇数ページ新しいセクションを次の奇数ページから開始する書籍・冊子の章見出しを必ず奇数ページから始めたい場合

実務でよく使うのは「次のページ」と「現在の位置(連続)」の2種類です。「段組みを途中の段落だけに適用する」という要件では「現在の位置」を、「ページの向きを横に変えて1ページだけ使う」という要件では「次のページ」を前後に挿入します。

セクション区切りを手動で挿入する手順

  1. セクション区切りを挿入したい位置にカーソルを置く
  2. リボンの「レイアウト」タブをクリックする
  3. 「区切り」ボタンをクリックする
  4. 「セクション区切り」から目的の種類を選択する

挿入したセクション区切りを削除するには、段落記号の表示をオンにしてセクション区切りを表す行をクリックし、Deleteキーで削除します。削除するとそのセクションのレイアウト設定が次のセクションの設定に統合されます。意図しない変化が起きた場合はCtrl+Zで元に戻せます。

実務シナリオ別の活用パターン

パターン1:ニュースレター・社内報のレイアウト

タイトルや見出しは1段(全幅)、本文は2段組みにする典型的なニュースレターのレイアウトを作る手順です。

  1. タイトル・見出しを1段のまま入力する
  2. 本文の先頭にカーソルを置き、「レイアウト」→「区切り」→「現在の位置(連続)」でセクション区切りを挿入する
  3. 本文の末尾にカーソルを置き、同じく「現在の位置(連続)」のセクション区切りを挿入する
  4. 本文(2つのセクション区切りの間)をクリックし、「レイアウト」→「段組み」→「2段」を選択する

「段組みの詳細設定」で境界線を引くオプションをオンにすると、段と段の間に縦線が入り、新聞・雑誌のような外観になります。フォントや行間も1段と2段の部分で別々に設定できます。

パターン2:仕様書・報告書でページの向きを途中で変える

A4縦の文書の途中に横向きのページを1枚だけ挿入したい場合(大きな表やグラフのページ)は、セクション区切り「次のページ」を使います。

  1. 横向きにしたいページの直前にカーソルを置き、「レイアウト」→「区切り」→「次のページ」を挿入する
  2. 横向きにしたいページの内容を入力する
  3. 横向きページの末尾にカーソルを置き、「次のページ」のセクション区切りを再度挿入する
  4. 横向きにしたいページ内をクリックし、「レイアウト」→「印刷の向き」→「横」を選択する

この操作でそのセクションだけが横向きになり、前後のセクションは縦向きのままになります。「ページの向き」変更はセクション単位で適用されるため、セクション区切りなしに途中だけを横向きにすることはできません。

パターン3:セクション区切りでヘッダー・フッターを切り替える

長文書で章ごとに異なるヘッダーを表示したい場合、セクション区切り「次のページ」で章を分けてから、各セクションのヘッダーの「前のセクションと同じ」リンクを解除して別の内容を入力します。

  1. 章の境界にセクション区切り「次のページ」を挿入する
  2. 変更したいセクションのヘッダー領域をダブルクリックしてヘッダー編集モードにする
  3. リボンの「ヘッダーとフッター」タブで「前のセクションと同じ」ボタンをクリックしてリンクを解除する(ボタンのハイライトが消えたことを確認)
  4. そのセクション用のヘッダーテキストを入力する

「前のセクションと同じ」リンクが有効のままだと、後のセクションで変更した内容が前のセクションにも反映されてしまいます。セクション別のヘッダー設定では必ずリンクの解除を確認してから内容を変更します。

MOS Word試験での段組み・セクション区切りの出題傾向

MOS Word(Microsoft Office Specialist Word)試験では、段組みとセクション区切りは「ページレイアウト」スキルセットに含まれる出題領域です。

出題パターン具体的な内容注意点
段組みの適用文書全体または選択範囲に指定した段数の段組みを設定する選択範囲の有無で適用範囲が変わることを理解する
段組みの詳細設定段の幅・間隔を数値で指定する、境界線を追加する「段組みの詳細設定」ダイアログの操作手順を確認する
セクション区切りの挿入「次のページ」または「現在の位置」のセクション区切りを指定位置に挿入する「区切り」メニュー内の位置(ページ区切りとセクション区切りが並んでいる)を確認する
セクション区切りの種類の識別4種類の動作の違いを問う選択問題「次のページ」と「現在の位置(連続)」の違いを正確に説明できるようにする
段組みとセクション区切りの組み合わせ文書の特定の段落だけを2段組みにする操作を完成させる段落記号の表示をオンにして区切りの位置を確認できるようにする

MOS試験対策の練習方法

段組みとセクション区切りの学習では「段落記号の表示(¶)」を常にオンにして練習することが重要です。セクション区切りの挿入・削除の影響が視覚的に確認できるため、操作の意味を体感しながら学べます。

練習として推奨するシナリオは次のとおりです。①タイトル行1段+本文2段のニュースレターを作る、②「次のページ」区切りで2章に分け、章ごとに異なるヘッダーを設定する、③2段組みに境界線を追加し段の幅を手動で変更する。この3パターンを実際に操作することで試験の出題パターンに対応できる実力が身につきます。

よくあるトラブルとトラブルシューティング

トラブル・症状原因対処法
段組みが文書全体に適用されてしまうテキストを選択せずに段組みを設定した段組みを適用したい範囲を先に選択してから「段組み」を設定する
段組みを解除しても段区切りが残る段区切り(Ctrl+Shift+Enter)が残っている段落記号の表示をオンにして「=== 段区切り ===」をDeleteで削除する
セクション区切りを削除したらレイアウトが崩れた前のセクションが後のセクションの設定に統合されたCtrl+Zで元に戻し、削除が必要な場合は事前に後のセクション設定を控えておく
ヘッダーを変えたら全セクションに反映された「前のセクションと同じ」リンクが有効のまま編集したヘッダー編集モードで「前のセクションと同じ」ボタンをクリックしてリンクを解除してから編集する
2段組みの段が均等に分割されないテキスト量が少なく2段目が短いままになっている2段目の先頭に「段区切り」(Ctrl+Shift+Enter)を入れて均等に調整するか、「段組みの詳細設定」でバランスを確認する
段組み設定後に図・表が意図した位置に収まらない図・表の文字列の折り返しが「行内」以外になっている図・表を選択して書式設定→テキストの折り返し→「行内」にするか、列の幅に収まるよう図のサイズを調整する

まとめ:段組みとセクション区切りを組み合わせてWordレイアウトを自在に制御しよう

Wordの段組みとセクション区切りの仕組みを正しく理解することで、文書の一部だけレイアウトを変えたり、章ごとに異なるヘッダーを設定したりといった高度なページレイアウトを実現できます。

  • 段組みはリボン「レイアウト」→「段組み」から1段・2段・3段を選択して適用できる
  • 文書の一部だけに段組みを適用するには、テキストを選択してから段組みを設定するとWordが自動でセクション区切りを挿入する
  • 「段組みの詳細設定」で段の幅・間隔・境界線を細かくカスタマイズできる
  • セクション区切りは「次のページ」「現在の位置」「偶数ページ」「奇数ページ」の4種類があり、用途に応じて使い分ける
  • 「次のページ」区切りはページの向き変更やヘッダー切替に、「現在の位置」区切りは同一ページ内のレイアウト変更に使う
  • ヘッダーをセクションごとに変えるには「前のセクションと同じ」リンクを解除してから編集する
  • MOS試験では段組みの適用・詳細設定・セクション区切りの種類と挿入操作が出題範囲

まずはニュースレスト風の1段+2段レイアウトを1枚作ることから始めてみてください。段落記号の表示をオンにしてセクション区切りの位置を目で確認しながら操作することで、設定の意味と影響範囲が体感でき、MOS試験の実技問題にも自信を持って対応できるようになります。

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