
WordのスクリーンショットはInsertタブ「スクリーンショット」から2クリックで挿入できる
手順書・マニュアル・社内報告書を作るとき、画面の操作画像をWordに貼り付けたい場面は多い。PrintScreenキーで撮影してペイントで保存し、Wordに挿入する流れが一般的だが、Wordには同じ操作を完結させる専用機能が搭載されている。
「挿入」タブ→「図」グループ→「スクリーンショット」を開くと、現在開いているウィンドウの一覧と「画面の領域切り取り」の2つが使える。この機能を使うと外部ソフトを介さず直接挿入できるため、作業ステップが大幅に減る。
本記事ではWordのスクリーンショット挿入機能の全操作手順、挿入後のサイズ変更・トリミング・テキスト折り返し・代替テキスト設定、そしてMOS Word 365試験の「グラフィック要素の管理」分野との関連まで、実務で使える形で解説する。
スクリーンショット挿入の2つの方法と使い分け
「挿入」→「スクリーンショット」のドロップダウンには以下の2つが表示される。
| 方法 | 概要 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 利用可能なウィンドウ | 現在開いているウィンドウのサムネイル一覧から選んで丸ごと挿入 | アプリ全体画面を見せたい手順書・報告書 |
| 画面の領域切り取り | 画面上の任意の矩形をドラッグ選択して挿入 | 特定のボタン・ダイアログ・部分画面だけを見せたいとき |
「利用可能なウィンドウ」に表示されるのはWindowsのタスクバーに並んでいるウィンドウのみ。最小化されているウィンドウは表示されないため注意する。
方法1:利用可能なウィンドウから挿入する手順
- キャプチャしたいアプリのウィンドウを事前に開いておく(最小化しない)。
- Wordで挿入位置にカーソルを置く。
- 「挿入」タブ→「図」グループ→「スクリーンショット」をクリックする。
- ドロップダウンに表示されたウィンドウのサムネイルをクリックする。
- 選んだウィンドウ全体がその場に画像として貼り付けられる。
Word自身は一覧に表示されない仕様のため、Word画面そのものをキャプチャするには別の方法(PrintScreen+貼り付けなど)を使う必要がある。
方法2:画面の領域切り取りで部分キャプチャする手順
- キャプチャしたい画面をあらかじめ表示しておく。
- Wordで挿入位置にカーソルを置く。
- 「挿入」タブ→「スクリーンショット」→「画面の領域切り取り」をクリックする。
- Wordが最小化されて、直前に操作していたウィンドウが半透明の白いオーバーレイとともに表示される。
- カーソルが十字に変わるので、キャプチャしたい範囲をドラッグして選択する。
- マウスを放すと選択範囲がWordに挿入される。
想定例として、エクスプローラーのアドレスバーだけを切り取ってマニュアルに貼る場合、手順4でエクスプローラーを前面に出した状態で「画面の領域切り取り」を選ぶと、エクスプローラーの画面が表示される(一般的な動作。環境によって挙動が異なる場合がある)。
挿入後のサイズ変更とトリミング
スクリーンショットは挿入直後に「図の形式」タブが自動的に表示される。以下の操作が使える。
サイズ変更
- 画像の隅のハンドルをドラッグすると縦横比を保ったままリサイズできる。Shiftキーを押しながらドラッグしても縦横比が維持される。
- 「図の形式」タブ→「サイズ」グループで数値を直接入力すると精密な寸法に設定できる。
- サイズをリセットするには「図の形式」→「サイズ」グループ右下の「レイアウト」ダイアログを開き、「元のサイズにリセット」を使う。
トリミング
- 「図の形式」タブ→「サイズ」グループ→「トリミング」をクリックするとトリミングモードになる。
- 画像の辺や角に表示される黒いハンドルをドラッグして不要な余白を削る。
- 画像の外をクリックするかEscキーでトリミングを確定する。
- 「トリミング」の下にある「図形に合わせてトリミング」では、楕円や吹き出しなどの形に切り抜ける。手順書でポイント箇所を目立たせるときに使える。
テキスト折り返しと配置を設定する
挿入直後は「行内」になっており、文字と同じ行に画像が配置される。文章の横に画像を回り込ませたいときや、ページの任意の位置に固定したいときは折り返しオプションを変更する。
- 画像を選択し、右上に表示される「レイアウトオプション」ボタン(⌂アイコン)をクリックする。
- 「四角形」「外周」「内側」「上下」「前面」「背面」の6種類から選ぶ。
- 手順書で本文の右側に画像を並べたいときは「四角形」が使いやすい。
複数の画像を整列させるには「図の形式」タブ→「配置」グループ→「オブジェクトの配置」を使う。「左揃え」「右揃え」「上下中央揃え」「左右に整列」などが一括適用できる。
代替テキスト(アクセシビリティ)を設定する
MOS Word 365試験ではグラフィック要素に代替テキストを設定する操作が出題範囲に含まれる。分野別の出題数・配点は公表されていないが、アクセシビリティ対応の操作として確実に押さえておく。
- スクリーンショットを右クリック→「代替テキストの編集」をクリックする。
- 右側に「代替テキスト」作業ウィンドウが表示される。
- テキストボックスに画像の内容を説明する短い文を入力する(「エクスプローラーのアドレスバーを示す画面キャプチャ」など)。
- 画像が純粋な装飾目的であれば「装飾用としてマーク」のチェックボックスをオンにすると代替テキストが不要になる。
代替テキストはスクリーンリーダー(音声読み上げソフト)が画像内容を伝えるために使うほか、Wordのアクセシビリティチェックで警告を解消するためにも必要になる。
スクリーンショットを効率よく管理するコツ
選択ウィンドウで複数画像の表示を制御する
「図の形式」タブ→「配置」→「選択ウィンドウ」を開くと、文書内のすべての画像が一覧表示される。画像の表示・非表示の切り替えや重ね順の変更が視覚的に操作できるため、多数の画像が含まれる手順書では作業効率が上がる。
画像をファイルとして保存する
挿入したスクリーンショットを単独のPNGやJPEGファイルとして保存したい場合は、画像を右クリック→「図として保存」を選ぶ。ファイル名と保存形式を指定して保存できる。
画像の圧縮
スクリーンショットを多数挿入するとファイルサイズが大きくなる。「図の形式」→「調整」→「図の圧縮」で解像度を下げたり、トリミング済みの領域を削除したりして、ファイルサイズを抑えられる。メールで添付する文書には「電子メール(96 ppi)」を選ぶと小さくなる。
MOS Word 365試験との関係
MOS Word 365(MO-101)の出題範囲には「グラフィック要素の管理」が含まれており、画像の挿入・トリミング・サイズ変更・代替テキスト設定・テキスト折り返しといった操作が対象となる。分野別の出題数・配点は公表されていない。
試験での実践ポイントをまとめると次のようになる。
- 画像の挿入:「挿入」タブから操作する場所を把握しておく。
- トリミング:「図の形式」タブのどのグループにあるか覚えておく(「サイズ」グループ)。
- テキスト折り返し:「レイアウトオプション」と「図の形式」タブ両方から変更できることを確認しておく。
- 代替テキスト:右クリックメニューから素早くアクセスできる。
試験時間は50分。採点は1000点満点で、合格の目安として550点~850点が示されている。
よくあるつまずきと解決策
「利用可能なウィンドウ」に目的のウィンドウが表示されない
一般的なつまずきとして、最小化されているウィンドウはサムネイルに表示されない。タスクバー上で右クリック→「元のサイズに戻す」または「最大化」でウィンドウを復元してから再度試す。
「画面の領域切り取り」の直前に表示したいウィンドウが出ない
「画面の領域切り取り」をクリックするとWordが最小化されて、その直前にアクティブだったウィンドウが表示される仕様になっている。操作の直前にキャプチャしたいウィンドウをクリックしてアクティブにしてから、Wordに切り替えて「画面の領域切り取り」をクリックするとよい。
挿入した画像が文章の途中に埋まって動かせない
折り返しが「行内」の状態では文字と同じ扱いになるため、ドラッグでの移動が制限される。「レイアウトオプション」から「四角形」や「前面」に変更すると自由に移動できる。
画像の解像度が低く見える
高解像度ディスプレイ(4K・HiDPI)では画面キャプチャそのものの画素数は大きいが、文書に圧縮設定が適用されている場合に見かけ上のぼやけが生じることがある。「図の圧縮」で「高品質(220 ppi)」または「圧縮しない」を選んで再確認する。

まとめ
WordのスクリーンショットはInsertタブの専用機能から2クリックで挿入でき、「利用可能なウィンドウ」と「画面の領域切り取り」の2モードを使い分けることで、全体画面と部分画面の両方に対応できる。挿入後はトリミング・テキスト折り返し・代替テキストの設定まで「図の形式」タブと右クリックメニューで完結する。
MOS Word試験のグラフィック要素管理の出題範囲に関連する操作を中心に、実務の手順書・マニュアル作成に役立つ使い方を押さえておくと、作業効率と文書品質の両方が向上する。
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図・画像の挿入や書式設定など実務で使う操作をCopilot活用も含めてカバー。MOS Word試験の出題範囲を網羅しており、試験直前の確認にも役立つ一冊。
